林業とは全く関係ない。
森の樹木を切り倒すんだ。
海苔の養殖をしたいと言い出した。馬鹿親父がね。絶対に成功するはずがないんだ。だって、こいつの考えてるのりって、アーサだからね。
和名:ヒトエグサ。日本全国に生えている海草。沖縄だけに自生していると思ってるから始末に負えない。商品価値はゼロに近い。椎名誠のエッセイで読んだことがあるんだけど。
椎名誠の出身地の千葉の海岸では毎年大量のアーサが発生して春先になると瀬から離れたアーサが砂浜に流れ着き、強烈な悪臭を放つ!と。
そのアーサを植えるために干潟に杭を打ち付けて網を張る。その杭を集めてこいと!
弟と4名で連日他人のモクマオウ山に入って手頃な太さのモクマオウを切り出すんだ。軽トラ5台くらいね。大きな木は切るのに骨が折れるし、細いと杭にならないし。その上、泥棒だからね。木を切るのは!
モクマオウ。終戦後に進駐軍が焦土と化した宮古島に緑を復活するために銀ネムと一緒に持ち込んだと言われているけど、嘘だね。きっと。
燃料だな。絶対!
戦前の平良町議会の議事録を見ると、大野山林・野田山林の薪の売却について。なんていう議案が多い。官営で松林を保持していて、その松を入札にかけて売却していたんだ。
薪を専門に扱う業者が落札して薪を住民に売っていたんだ。
なので、薪は貴重な燃料さーね。当時でも、畑の帰りの馬車はモクマオウの枯れ木を引きずってたからね。家に帰って細かくして斧で割って。
だからモクマオウのそれも成長途中の直径5cmくらいの木を伐ると怒られるんだな。地主に。泥棒兄弟若しくは一家だぜ。
当時の野田山林は、現養護学校の場所が種苗甫になってて、薪業者はいないんだけど番小屋があって有刺鉄線で囲まれた森を監視してたんだ。
例によって大失敗するんだ。
植え付けた場所がいけないね。バタラズの入り江。
そもそも海草とは言え、光合成を行うので透明度が必要なのに、年中濁りまくってるバタラズに植えるんだもの。そりゃー育たんわ!
未だにそうだけど、人の意見を全く聞かないからね。うちの馬鹿親父。
今、海ぶどうをやり始めたんだけど、やはりバタラズでやってるさーね。透明度の低い海水を汲み上げてタンクに溜めて海ブドウを作ってるけど無理だな。もっと外海の潮通しに良い場所の海水を使わないと育たないぜ!もっとも海草でなく海藻なら汚れた海で育つんだけど、誰も喰いたくないと言うか喰わないし。
陸上で漁業をするんならシャコ貝がうってつけだな。
海岸に近い畑を彫り込んで海水を入れて干満があるようにしてシャコ貝を育てるんだ。シャコ貝って貝の癖に褐虫藻を飼っていてこいつらが光合成で作り出した養分で成長するさーね。海水と光さえあれば養殖できるんだな。設備投資も巣堀の池にすれば殆どかからないしね。
巣掘り池は土があることから病気が発生しにくいんだな、何故か。人間が作り出したコンクリートやFRPの池では駄目なんだ。自然って面白いね!
モクマオウ(木麻黄)の話に戻るんだけど、こいつ針葉樹のようでそうでない。葉は退化しているらしい。針葉樹でないので実は凄く固い木だ。燃料にするにはもってこいの樹木。成長も早いしね。東南アジアでは50mくらいに成長するしね。
実際、宮古島では宮古森林組合がモクマオウで木炭を作ってるし。琉球松はよく燃えるんだけど木炭にならないんだな。なので炭焼きを行う際の燃料として使用される。
今では薪で調理することも無くなってるけど、実は薪は優秀な燃料なんだな。火力は強いし。化石燃料じゃないから自然にも優しいはずなんだ。
ミュージアムで作ったぴっちゃ釜。ガスボンベを切っただけの単純な構造さーね。
こいつの熱効率は凄いよ。1升5合炊きの羽釜でどのくらいの薪を必要とするかというと。
割り箸なら両手で○を作ってちょっと絞り込むくらいの量だ。杉の五分板なら幅20cm長さ60cmくらいの量で米が炊ける。時間も15分くらいでは蒸らしに入る。電気炊飯器より遙かに早い。
で、炊く技術なんだけど、殆ど不要!
薪を細かく割って全ての薪をくべて着火。始めはちょろちょろ燃えて全体に火が回ってやがて熾き火になればご飯が炊けている。薪がご飯の炊き方を知っているみたいだ。
日本の竈は、実は途上国でもてはやされているって。燃焼効率は石を3個置いただけの簡単な竈の3倍らしいど。だから、使う薪の量は三分の一で良いって。
途上国の人々も森林の大切さを実感してるんだけど、喰うために仕方なく森の木を伐採してるさーね。燃焼効率のいい日本の竈を海外に普及することが日本の使命じゃないかな?金もかからないし。熱帯林の保全に繋がるし。温暖化抑止になるし。
ガスボンベなんか世界中にあるだろ。きっと!ジャイカ、宮古島に来い。ガスボンベの竈の作り方を教えるから!